てぃーだブログ › 建築アトリエ海のブログ › 北谷町 T邸 › コンクリート打設で大事なこと

2012年08月31日

コンクリート打設で大事なこと

28日、北谷町T邸 基礎のコンクリート打設でした。



台風の後だったので、型枠の中まで水が溜まっていたのをポンプで水を
吸い上げ、さらにきれいに掃除しました。

コンクリート打設で大事なこと


コンクリート打設で大事なこと


配筋の検査は先週で終っていたので、掃除が終ったらカブリのチェック!!

カブリとは型枠と鉄筋の開きのことです。

鉄筋が型枠にくっついていたら、そこからすぐに錆が始まります。
建物を長く持たせたいならカブリを十分とった方がいいですね。

基礎の場合、地中に埋まるので、常に水に浸かっている状態なので
カブリは5センチ以上ないといけません。


この現場はカブリはパーフェクトでした。
鉄筋と型枠は全て5センチ以上離れていました。



生コンを発注し、現場に生コン車が着いたらコンクリートの受け入れ検査を
行ないます。

受け入れ検査はコンクリートの呼び強度を確認し、スランプ、空気量、
塩化物量などの検査をし、合否を判定します。

合格しないものはそのまま返します。


検査中の様子です。

コンクリート打設で大事なこと


コンクリート打設で大事なこと



素人にはわかりにくいものですが、現場を監理する建築士がこの検査を
知らないという人がいたら、これはもうモグリでしょうね。

そして、もし今家を建築中の人で、あなたの家の建築中にこの検査を行な
わない場合(そんな現場もあります)、どんな生コンが使われているか
知らないですよ。
もしかしたら塩分の多い生コンが来てるかもしれません。
そんな生コンを入れたら、鉄筋が早く錆してスラブが落ちるということに
なりかねないですよ。

コンクリート打設の際は、施主もしっかりチェックしましょう。


コンクリートの受け入れ検査はとても大事です。



コンクリートは合格でした。


私がOKを出したらコンクリートを打ち始めます。


コンクリート打設で大事なこと


ここで大事なことは、コンクリート打設の際、ホースを垂直にして
コンクリートを落とすように出しては、絶対いけません。



写真のようにホースを横にしてコンクリートを出します。

コンクリート打設で大事なこと


これはなぜかというと、コンクリートは生コン工場で水、セメント、砂、
骨材(バラス)を混ぜ合わせて作ります。

それを生コン車で運んできて、ポンプ車のホースを縦にして出したら
コンクリートが分離して落ちます。

分離とはバラバラになることで、せっかく工場で混ぜ合わせて作ったものが
骨材(バラス)から先に落ちてしまい、後からセメントが落ちてきて
バラバラになるので、これではコンクリートと言えないし、所定の強度が
出ません。

そういう理由でポンプ車のホースは横にしてコンクリートを出すわけです。

勉強になりましたね!!


何でホースを縦にしてコンクリートを出す人がいるかというと、
コンクリートはメチャクチャ重たいんです。

写真のホースを担いでいる圧そう屋の人、見たら簡単そうですがとても
重いです。
慣れない人がはとても担げません。

だから難儀しないようにとホースを縦にしてコンクリートを出す人が
いるわけです。



わたしの現場ではそういうことは絶対させません。



もしあなたの現場でそんな光景を見たら・・・・・
とてもこわいですね!!


圧そう屋の人は腰を痛める人が多いそうです。
大変な仕事なんですよ!!

圧そう屋さん、お疲れ様です。



出されたコンクリートはバイブレーターを使って均質に攪拌しながら
打っていきます。

コンクリート打設で大事なこと



安谷屋組の人たちが一生懸命やったので、基礎コンクリート打設は
完璧に終りました。



圧そう屋さん、腰大丈夫かね~!!












同じカテゴリー(北谷町 T邸)の記事
住宅新聞に掲載
住宅新聞に掲載(2015-03-06 11:44)

北谷T邸 物干し場
北谷T邸 物干し場(2013-03-14 17:55)

見学会終了!!
見学会終了!!(2013-03-04 18:51)

見学会初日終了!!
見学会初日終了!!(2013-03-02 19:19)


Posted by 建築アトリエ海 at 15:54│Comments(0)北谷町 T邸
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。