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2020年07月31日

いい大工の仕事 玄関の収納

いい大工の仕事の続きです。



宜野湾市のW氏共同住宅。

2階施主の住宅の玄関の収納の紹介。


今回、靴箱だけでなく他の収納も並べて造りました。

いい大工の仕事 玄関の収納



靴箱以外は靴箱より奥行を深く取っています。




住宅は収納はできるだけ多く造るようにしています。

そしてここが大事なんですが既製品の収納より大工が造る収納の方が
頑丈で長持ちします。


施主の要望で既製品の収納を入れたことありますが、どうも薄っぺらで
安っぽさが気になります。

素人は分からないかもしれませんが私たちプロが見たらすぐ分かります。



写真で見てください。

いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納


いい大工の仕事 玄関の収納




いい大工はしっかりと頑丈に造ります。

出来栄えもとてもきれいですよ。



扉に付けるスライド丁番も100度開きではなくて120度開きです。


この違いは大きいですよ。



最近、予算の関係でなのか住宅でもアパートに入れるような既製品の
収納を使う設計事務所が増えています。
それどころか仕上げ自体もアパートと一緒(壁・天井も石膏ボードに
クロス、床も既製品)というのが増えています。



既製品は見た目は安っぽいし仕上げも早い。
大工の手作りより三分の一ぐらいの時間で仕上がります。
人件費がかからない分、安く済むのです。


確かに予算は安くなりますがそれでいいんでしょうか?
家は一生住む処です。
私は住宅は既製品を使いません。
できるだけ図面を細かく描いて大工に造らせます。
特に収納は大工の腕がはっきりします。
いい大工が造ったものはきれいで、下手な大工が造ったものは気持ち悪い
です。
これはほんとのことですよ。
素人が見たら区別はつかないと思いますが私たちが見たら全然違います。
そのぐらい大工の腕は重要なのです。

私はいい大工としっかりとした家を造っていきたい。




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