2017年06月23日
慰霊の日に母を思う
今日6月23日は慰霊の日です。
私も正午に南の方に向かって黙とうをしました。
私の母は沖縄戦の終盤、家族みんな(母は当時13歳)で南部方面へ
逃げながら凄まじい体験をしたと言う。
壕にいた時米軍の艦砲で姉が吹き飛ばされ死に、その何日か後にはまた
艦砲の破片が弟の頭を直撃し、頭から血が噴き出して死んだと話していた。
昼は隠れて夜になると南へ南へと逃げたと言う。
周りは死体だらけで逃げるのに必死で死体も踏みながら走ったらしい。
子ども心に恐ろしくて自分も近いうちにこんな風に死ぬんだという恐怖が
毎日あったらしい。
母はそんな激戦の中、運よく生き延びた。
生き延びてくれた母のおかげで私が存在する。
母は私たち兄弟5人を生み、愛情深く育ててくれた。
私の孫もとても可愛がってくれた。

その母も去年亡くなりました。
生前、母はいくさの話をするたびに「あんなむごい戦争は起こしてはいけない」
と言っていた。
今日慰霊の日、母は戦争で亡くなった姉弟と会っているだろうか。
楽しく話をしているだろうか。
合掌!!
Posted by 建築アトリエ海 at 15:16│Comments(0)
│母のこと