2013年04月09日

歴史をつなぐ

この住宅は24年前に私が設計したものです。



歴史をつなぐ



場所は中城村です。


今から50~60年前、当時の沖縄は家は木造瓦葺きで屋敷囲いは石垣か
竹や生垣でされていました。



ちょうど竹富島の雰囲気ですね。

歴史をつなぐ



当時、沖縄はどこでもそんな風景だったと思います。



小さかった私には石垣が今でも頭に残っています。



最近では敷地はほとんどブロックで囲われるようになりました。



これは殺風景でとてもいい風景とは言えません。




24年前、上の住宅を設計する時、昔の石垣を再現しようと思い、施主に
提案しました。

施主も喜んで賛成してくれました。


歴史をつなぐ





私の家を造った時も石を貼りました。

歴史をつなぐ



石垣」のカーブが玄関に導いていきます。

歴史をつなぐ



歴史をつなぐ





ブロックやコンクリート壁よりやさしい雰囲気になってるんじゃ
ないでしょうか?






昔は台風から家を守るために石垣を積んだと思います。

それが沖縄の風景になっていきました。





私は古いものは全て捨てるんではなくて、いいものは現在にも
受け継いでいくべきだと思ってます。




歴史はつながっていくものです。




昔のいいものは現在の建築にも活かせるはずです。


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Posted by 建築アトリエ海 at 17:45│Comments(4)建築に対する私の考え
この記事へのコメント
モノトーンさん

古いものでもいいと思うものは今の時代にも活かしていきたいですね。
私たちの先人たちが、沖縄の気候(台風・暑さ)に対処するために
知恵を出して造りだしてきたものには、今でも参考になるのが
たくさんあります。
私はそれを受け継いで、建物の柔らかさや暖かさ、気持ちよさを
出していきたいと思ってます。
Posted by 建築アトリエ海建築アトリエ海 at 2013年04月11日 16:22
こんにちは(*^_^*)


古いものと新しいものの考え、

参考になります。色々なことに通じますよね~

せっかく作るおうちですから、

あたたかさを感じるおうちにしたいですよね。
Posted by モノトーンモノトーン at 2013年04月11日 11:11
金城さん

お子さんが作ったシーサー、ぜひ置きましょう。

そういうのが大事なんですよ。
そのシーサーを使ったら、その家は金城さん親子の手が入った
ことになります。お子さんもその家造りに参加したことになるんですよ。
ぜひやりましょう。

打ちっぱなし!!
昔はそればっかりやってましたが、沖縄の気候に合わないと判断して、10年前から打ちっぱなしを止めました。
その理由は長くなるので合った時に説明しましょうね。
Posted by 建築アトリエ海建築アトリエ海 at 2013年04月10日 16:00
いいですね~、石垣。
やはり何か、変化&遊び心は絶対必要だと思います。

僕も一軒家を実現した暁には、子供が幼稚園の時に作った粘土のシーサーを門に置きたくて、今でも大事に保管してますよ。

一昔前に、打ちっぱなしに赤瓦、が多かった気がしましたが、流行り、ってものが家にもあるんですかね~。
Posted by 金城 at 2013年04月10日 09:00
 
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